「以前の娘とは全然違って、最近はよく練習しています。これからもよろしくお願いします」… 先日いただいた嬉しいメール(^^♪
ピアノ教室のブログって、評判を気にしてか、ポジティブなことしか書かない側面がありますが、どんな教室でも、100%の生徒さんが毎回楽しく充実したレッスンを受け続けているわけではないと思うんですね。そこはやはり、師弟の相性や、その日その日のコンディションもあるわけで。
そんなわけで、私の教室でもネガティブな空気が流れている時期ってあります。じつはここ最近、「辞めたい病って、伝染するっけ?」と言いたくなるくらい、立て続けに “辞めたい相談” が続いていました。(;^_^A
中には、「うーん… そうだねぇ、もう限界なのかな‥」と、あまり強く引き留めないで、本人やご家庭の方針を優先することもあるのですが、
中にはどうしても、「このまま辞めるのは本当にもったいない」と思える生徒さんもいて、この場合には、ご家庭や本人の本音をもう少し聞き、私の考えやこれまでの経験もじっくりお話しするようにしています。
このところ相談のあった子たちは後者。本人も、お母さんも、思い詰めるあまりに視野が狭くなっているので、
*今お二人(親子)さんは、○○な状況に置かれています
*原因はコレ
*対策はコレ
*コレが出来そうなら、将来こういうことが可能になる/見込めます
*今辞めてしまうと、○○は残りますが、□□は忘れて出来なくなるでしょう
‥ということを、冷静にお伝えします。その上で、このホームページでもご紹介している東京学芸大学名誉教授の次山信男先生の引用ページ(「おけいこはなんのため」click! )をあらためて読んでいただいています。
すると、意外と、子どもが煮詰まっているご家庭に限って、お母さんがこのコラムを読んでいないんですね(苦笑)「あらためて考えさせられました。私も反省です‥」という感想をいただいたことがあります。
そこからご家庭でよくよく話し合い、レッスンでこれまで言われてきたことや教室だよりを読み返すことで、
①これまでとは違った視点で言われてきたことが目に入ってくるようになり、
②腑に落ちるようになり、
③家での練習が身に入るようになるようです。
すると、「やってみれば簡単だった!」となり、見事スランプ脱出!
最初のお母さんも、娘さんも勿論ですが、親としても乗り越えたわけです(^^)
これまでの経験上、練習ができなくて辞めてしまうご家庭というのは、
*簡単なことを(簡単だからと侮って)やっていないだけ
*やる前からムリと決めつけている
*後回しにして溜めていただけ
これがほとんどなんですね。どれもその気になれば簡単なことなのです。その気がないなら、辞めちゃえばいいのです。ピアノは義務教育ではないのですから。
でもせっかく習い始めたんだから続けさせたい‥と思うのなら、一度「えいっ☆彡」と思い切ってやってしまいましょう。林先生の「いつもやるの?」「今でしょ!」というあのセリフは、本当にいい言葉だなと思います。
そして、ここまで書いて気づいていただきたいのは、これってピアノの先生に頼ることではなく、ご家庭で解決できることなんですね。つまり、親力が試されているということなのです。
ピアノ教師は、技術的な協力しかできません。ピアノの先生って、じつは非力なのです。
世のお父さん、お母さん、習い事をさせる親の心構えは、間違いなく子どもに伝わりますよ。ぜひがんばって欲しいなと思います。そのためのアドバイスはいくらでも致しますので(^_-)-☆