1月31日にフジテレビ系列の番組「ほんまでっか!?TV」で、『音楽が人生に影響を与える』と題していろいろなケースが紹介されていましたね。その中で、絶対音感についても紹介されていました。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
▼番組内容のまとめ
http://peach34.com/honmadekka_music2/
うちの教室では、ひらがなが読めるかどうかを入会の基準にしているのですが、「もっと早くに入会しないと、絶対音感がつかなくなりませんか?」とご心配になる質問が時々あります。
『絶対音感』
これがつくことで、どんなことを期待するのでしょう?
ちなみに私のレッスンでは、ソルフェージュを積極的に取り入れているため、自然な形で音感がつくように設計されているのでご安心ください。音感がついても、リズム感がつかないとマズイので、バランスよく総合的に感覚を養えることが大切です。
それよりも何よりも、ご家庭で音楽を取り入れているか?ということのほうが大切になってきます。
大音量でテレビの音がしている横で、ガチャガチャと掃除機や台所の音がしている、その傍では大ゲンカが巻き起こって… みたいな環境ですと、子どもたちの耳は麻痺しやすくなるでしょう。音に鈍感になっていきます。
もちろん、生活しているのですから、そのような生活騒音は仕方のないことですが、時にはテレビを消して、綺麗な音楽を流して楽しんだり、車の中で流す音楽も、大人の好みばかりではなく、子どもたちが歌いやすいシンプルな曲を流してあげたりすることで、子どもたちは音楽に興味をもち、 “ 耳をすませる ” という行為を覚えるようになります。
教室へ入会する前からこのような習慣があれば、絶対音感はつきやすいですが、教室へ週に一度連れてきたくらいでは完全なものにはならないことを知っておいていただきたいなと思います。
ちなみに、絶対音感がつきすぎると日常生活がつらくなることも、番組で紹介されていましたね。少しでもピッチが違うと気分が悪くなる…私もそうです。
私の場合、弦楽器や管楽器などの音になると、少し聴き取りづらくなる傾向があります。また、集中したいときに音があると、そちらのほうへ耳が持って行かれてしまい集中できなくなるので、デスクワークをするときには、部屋を無音状態にして過ごしています。レッスン後は一旦無音状態に身を置かないと、頭の中が非常に疲労しているという自覚症状もあります。
▼「わかる!」「あるある!」と言っている人たちのツィートまとめ
http://chantwi.seesaa.net/article/456581997.html
絶対音感とは反対に、相対音感というのもあって、私はどちらかというと相対音感の方をつけたかったな…とじつは思っています。これがあると、転調もラクラク、自由にアドリブができる人が多いんですよね^^;
…というわけで、何が何でも「絶対音感!」という神話には、もう少し肩の力を抜いて、気を楽にしてみましょう。美しい音楽が聞こえてきたら、思わず口ずさんだり、リズムをとって体を動かしたり… そんなシンプルなことから始めてみればいいんですよ(^_^)/