レッスン時、生徒Oちゃんとの何気ない会話の中で、ステキなお話を聞いたので、本人の許可を得てご紹介します(^^♪
Oちゃんは、通常はクラシックレッスンを受けているのですが、中学生以降は勉強や部活の息抜きに、好きなポピュラー曲や映画音楽なども織り交ぜてレッスンしていました。そんな中で、久し振りに合格していたカーペンターズの「Close To You 」という曲を弾いていたのだそう。
すると、おもむろにお父さんがアコースティックギターを持ってきて、一緒に弾き始めたのですって!
「えーっ!それってステキーお父さん、曲に合わせてコードを弾いてくれたの?」
「ハイ(^^)」
私が理想とする姿がありました。いつかこの教室を卒業したとき、ピアノレッスンを辞めたあとでも、ずっと自分の力で弾こうと思えば好きな曲がいつでも弾ける、それを家庭の何気ないシーンの中で楽しめる… そのためにピアノ教室を開いていると言っても過言ではありません。
楽譜を買ってきても、どういうふうに弾けばいいのかわからない、指がうまく動かせない、両手で弾けない…ということのないよう、ピアノを弾くための最低限のスキルを身に着けることが、当教室の方針です。
ピアノレッスンについていけなくなって辞めてしまわれるご家庭の理由に、「うちは別に音大に行かせるつもりではないので」という理由をおっしゃる方がよくいるのですが、そもそも、そんな大それたレベルを引き合いに出してくるほどのことはしていないんですよね。そう思うご家庭もあるんだなぁと、認識の差に驚くことがあります。
Oちゃんについても、小さな頃からコツコツ言われたことを守って素直に継続してきた…ただそれだけのことをして、こんなふうに音楽を楽しめるまでになってくれました。お父さんもそんな我が娘のピアノを聴いて、きっと嬉しいに違いないでしょうね。素敵な父娘の姿を想像して、私も嬉しくなりました。
レッスンに来てくれるどの子にも、こんな楽しさ・喜びを味わってもらえたらどんなに幸せだろう…と、みんなに思いを馳せています。
「Close To You 」ってどんな曲?という方のために、ギター&ピアノのデュオの動画を探してみました。あまり音声がよくないですが、聴いてみてください。Oちゃん父娘もこんな感じだったのかな?^^