当教室では入会の基準に「ひらがなが読めたら」ということを掲げています。
(これについては、コチラのページ(★)に詳しく説明しているので、まだお読みになっていない方はお目通しください)そのことに関連して、興味深い記述を見つけましたのでご紹介します。
『長男はページを一瞬見て、見て取れた言葉の一部から脳内の辞書と参照し、予想して声としてアウトプットしていたようなのです。そのときの眼球の動きを観察すると、確かにページをパッパッ、という感じで見ていました。
文字列の上をスキャンするような目の動きには、なっていなかったのです。文字列を見ること自体に慣れてない、意味が理解できずにますます嫌になるという悪循環になっていることに気付き、これは苦痛だろうな…と思いました。』
教科書が読めなかった長男が変わった!大事なのは「学習前の土台作り」
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◎子どものこうした傾向にお困りのお母さんはいませんか?
・国語の本読み(音読)の宿題を嫌がる
・音読をすると、ひっかかったり、行を飛ばして読んだりする
・漢字を書くとき、部首をバラバラにして書く傾向がある
【例】「林」という漢字を「木 木」と書く
・九九がなかなか覚えられない
・いつもキョロキョロとしていて落ち着かない
・細かい作業や単純作業をさせると、イライラしたり、退屈がってすぐやめたがる
私が長年、たくさんの子ども達と接してきて肌感覚として気づいたのは、子ども達の「眼球の動き」です。
リンク先では、そのことについて書かれてあり、まさしく私の気づきと同じことが書かれてありました。
このページは、発達障害に関するポータルサイトなので、「うちには関係ないわ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、障害のある・なしに関わらず、大なり小なり、子ども達の様子に共通する現象として表れていますので、ぜひ読んでいただけたらと思います。逆に、「もしかしてうちの子は発達障害なの?」と深刻に思い悩む必要もありません。(もし気になる方は、お近くの相談施設や病院、学校の保健の先生などへ相談してみてくださいね)
レッスンでは、こうした子ども達の何気ない小さな体の動きを観察しながら、楽譜や鍵盤のしくみへと導いていくことになるので、「ひらがなが読めたら」という基準を設けています。就学年齢に達していても、日常生活の中で文字や記号を「眺める」のではなく「読み取る」習慣に慣れていないと、子どもは大変苦労します。ただ本や絵本を見せればよいというわけではなく、外遊びや工作遊びなど、ダイナミックな遊びや細かい遊びなどの様々な体験を通しながら、全体を見渡す「俯瞰する目」と小さな所に気づく「虫瞰の目」という両方の視点を身に着けていく必要があります。