生徒の成長(2)

 

小学校の学芸会は、2学期ではなく3学期に行うところもあるようです。3学期開催は、寒い体育館で練習をするでしょうから、風邪などひかないように頑張ってくださいね。

 

またまた嬉しいことがあったので聞いてください(^^♪

 

学芸会のピアノ伴奏に立候補したNちゃん。(小1)

まだ習い始めて1年経っていないこともあり、学校で配布された楽譜には習っていないところがありました。学校ではわりと、早くからピアノを習っている前提で伴奏者を募っているようで、かなり難易度の高い楽譜が用意されることが多いんです。立候補者にはコンクール入賞者もいたりして、レベルの高い闘い(?)になるところもあるようです。

 

というわけで、Nちゃんにはこの挑戦がどんなに大変になるかということ、ピアノの宿題をおろそかにして新しいことに飛びつくのはあまりいいことではないこと、ピアノも学校の曲も2つとも頑張れるなら先生は応援するよ!ということ、・・・これらを説明しました。

 

Nちゃん、真剣に話を聞いたあとに「2つともがんばる!」と、まっすぐに私の目を見て宣言。

私はこういうチャレンジ精神が大好きです。

よし、じゃあがんばろう!…と、練習ポイントを説明。お母さんにもこのことを伝え、ご家庭でのフォローもしていただけることに(^^)

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こうして一週間が経ち、お母さんからメールが。オーディションの結果は残念だったとのことでした。

それでも、Nちゃんはすごく練習をし、最後まで両手で完奏できたのだそうです!

お母さんも「最後まで頑張れたことに感心しました」と。

そのメールは、とても清々しい雰囲気に満たされていたんです。

 

私はとても嬉しくて、泣きそうになりました。

Nちゃんとお母さんは、結果ではなく、その過程に対して大きな価値を見出してくださったからです。

 

Nちゃん親子は習い始めたばかりなので、習い事を続けるとはどういうことなのか、今体験している真っ最中。やれば出来るとはこういうことなんだ!…ということを、身をもって初めて体験できたのだと思います。

現に、レッスンにやってきたNちゃんは顔つきが違っていました。

「先生!オーディションの曲なぁ、日曜日なんか、朝も昼も夜もがんばったんよ~!」と、自信をもって教えてくれました。毎日楽器に向かうのも億劫がっていたNちゃんが別人のようです。それくらい頑張ったからでしょう、課題にしていたテキストの曲は難なく合格。音もひと回りしっかりしていて、鍵盤に触った時間の多さを物語っていました。

 

宣言どおり、ピアノと学校のことを両立したNちゃん。

「そんなこと、うちの子にはムリじゃわ」と言わずに応援したお母さんにも拍手を送ります。

彼女のこれからの成長が、もっともっと楽しみになってきました。