一雨ごとに春らしくなってきましたね。
昨日から、ホワイトデーのお返しをしています。みんな、楽しみに待っててねー!
新規の生徒さんの募集を再開したところ、さっそくお問い合わせいただいています。
とても嬉しいです。待っていてくださって、ありがとうございます。
ご縁がつながるといいなぁ♪
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さて、今日は「呼吸」についてお話してみようと思います。
ソルフェージュや音名暗唱をしてもらっていて気がついたのですが、
フレーズや拍の区切りのよい所で、
あまり綺麗にブレス(=呼吸)が入らない生徒さんがいます。
どういうことかといいますと、国語のお話に例えてみます…
A) あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました。
という↑の文章。句読点がなく、とても読みにくいですよね。
B) あるところに/ おじいさんと/ おばあさんが/ すんで/ いました。
普通、このように文節と文節との間を区切りながら読みますよね。
C) あるとこ/ ろにお/ じいさんとお/ ばあ/ さんがす/ んで/ いまし/ た。
こんなふうに読んでいたら、何を言っているのかさっぱりわかりません。
音楽でも、同様のことが言えます。国語でいう「文節」のような、
音楽的に綺麗にまとまった「フレーズ」というものが存在します。
子どもたちに、自分の弾いている曲をドレミで歌わせてみると、
A)やC)のように、フレーズ感を全く無視した歌い方をしている子が少なくありません。
ですので、どうしても拍感がなく、リズムやテンポに乗り切れなくて、
途中で指がもつれて止まってしまうんです。
どうしてそうなるのかな?と、ここでも子どもたちを観察していますと、
「呼吸」のタイミングの悪さに気づきました。(とにかく子どもを観察することが大切!)
口で呼吸をしている子、鼻炎などのアレルギーがありそうな子は、
歌っていて苦しくなったら、フレーズの切れ目であろうとなかろうと、
すぐに息をしてしまうんですね。フレーズ感、完全無視(苦笑)
また、機械的に音の羅列としてしか音符の並びをとらえていない子も、
同様の現象が見られます。(いわゆる「棒読み」)
そこで、この一年は音楽的な「呼吸」のタイミングが取れるよう、
指導に力を入れてきました。
かなり改善されてきました。改善している子は、なんと姿勢もよくなっています!
手悪さをしていたり、足がグラグラ動いていたりなど、
いつも体のどこかが無意識に動いている子も、呼吸が整うことで落ち着きが見られます。
ピアノは、全身運動なんですね。
…というわけで、おうちでの宿題に「ドレミで歌う」というのを必ず入れていますが、
「歌う」ことでフレーズ感を身につけて欲しいからなんです。
「うちの子、あんなに弾いていたのに、合格しないわ…」と心配になっているお母さん、
「弾く」ばかりで「歌う」を適当に済ませていないか、チェックしてみてくださいね。
「歌わんでいいから、どんどん弾きなさーい!」と言っちゃダメですよ!(笑)