少し前、希望する生徒を連れて、コンクールの“見学”をしてきました。
コンクールに出るまではしないけれど、
普段のレッスンで、同じ課題曲を練習してもらっておくのです。
そしてコンクール当日、本番に臨むほかのお友だちの演奏を聴くと、
これが、とてもよい勉強になるんです。
「あ~ 自分はまだまだだなぁ」
「来年はちょっと出てみたいかも!」
…などと、教室の外の世界を見ることで、自分の世界も広がるわけです。
うちでは、「悔いがないよう、出来る限りの努力はします!」と
胸を張って言えるくらいの準備が出来るようになってはじめて、
コンクールには出てもらっています。
“審査”をされ、“結果”も出ることなので、発表会とは少し違った
緊張感や覚悟を持てないと、コンクール特有の空気に呑まれてしまうからです。
ここには、本人だけでなく、ご家庭の経済面や精神面での支援体制も必要になります。
コンクールに出るというのは、かなりのエネルギーがいるんですね。
ですから、コンクールに出演できることって、本来はすごい体験なのです。
うちの教室は、バリバリコンクールに出る子や、毎年音大に進む子を輩出するような
レベルの高い教室ではありません。
やるからには真剣にがんばりたい子や、そこまでは出来ないなぁ…という子など、
いろいろなタイプの生徒さんがいますので、
誰にでも安易にコンクールは勧めてはいないのですが、
せっかくピアノを習っているのだから、時には、教室の外へ出て、
同じように(もしくは自分以上に)がんばっている同世代の子たちの演奏を
聴いてもらって、刺激を受けて欲しいなと思っています。
“見学”をしたり、コンサートへ出かけたりしながら、
少しずつ、少しずつ、子どもたちの音楽の扉を開いています♪