譜読みをある程度終えて、曲が形になってきた頃に「先生と合わせてみようよ!」
といって伴奏をつけて、生徒さんと一緒によく弾いています。 連弾ってやつです。
管楽器などと違って、ピアノなどの独奏楽器は、一人で完結しやすく、
自分の演奏を客観的に聴くことがおろそかになりがちなので、連弾やアンサンブルを
取り入れることを大切にしています。 何より、一緒に合わせるのって楽しいですしね♪
合わせたときの、子どもたちの反応もさまざま。
「あ~ 先生に出遅れたぁ!先生、もう1回弾いてくださいっ!」
「またここで引っかかったぁ!いっつもここ、間違えるんよなぁ~」
「先生の音聴いてたら、自分がどこを弾いてたかわかんなくなっちゃった><」
「先生と合わせると、なんだかすっごい豪華な曲になった~♪」
「なんか、楽しい~!」
こんなセリフが出てくる子は、必ず上手になります。
・なぜ、自分は今 間違えたのか?
・自分はあとどの辺を練習すれば、うまく弾けるのか?
・自分の弾いている音と、伴奏の音とを客観的に聴けている
・アンサンブルの楽しさを感じている
ということを、自分で(無意識ながらも)分析した結果、出てきているセリフだからです^^
逆に、合わせたあとに「どうだった?」と訊いても無反応だったり、
間違えたことにすら気がつかなかったりするケースもあり…(汗)
どの辺で伴奏と合わなくなってしまったのか、楽譜を指さすことが出来ない子や、
自分のテンポが遅かったのか、速かったのか、わからない子も、正直います。
こういう子は、音楽の引き出しが少ないか、引き出しを持っていても使いこなせていないのです。
音に対して、少し無頓着なのかも知れません。
この場合、私の方から
「今、貴方はこうだったんだよ」→ だから「こんなところに気をつけてもう1回やってみようよ」
…といった具合に、意識を持たせるようにして、レッスンを進めています。
日頃から、テレビや車の中でなんとな~くBGMになって流れている曲も、
“意識して”聴いてみると、音楽に対する“感度”が上がりますよ^^