最近、バンドを組もうとしているT君。
幼稚園の頃から、うちではクラシックピアノを習っています。
いろいろなバンドスコアを見ているうちに、
コードに興味を持ち始め、最近は曲を作ってみたいのだとか。
「先生はコードって、どうやって覚えたんですか?」
と訊かれ・・・
んー 私は小学校低学年の時点で、
ピアノでⅠ・Ⅳ・Ⅴ7などの和声進行を、
エレクトーンでC・F・G7などのコードやコード進行を、
それぞれ同時期に並行して習ったので、
感覚で覚えてしまっています。
その後、音大受験のために改めて体系立てて勉強し直したときに、一番わかりやすく
自分にフィットしたテキストが、松田昌先生の『松田昌の音楽講座』。
この本、オススメです!
生徒×マサ先生の対話形式になって話が進んでいて、
とてもわかりやすくコードの仕組みが学べます。
マサ先生は、素人がどんなことにつまづき易いのかをふまえた上で、
出来る限りわかりやすい 語彙を使って、複雑なコードの話を解き明かしてくださっています。
コードを初めて学ぶ人には、古さを感じさせない、今も“使える”名著だと思います。
ちなみに、実際の松田先生のレッスンは、おもしろくて情熱的で、
それでいて理論は常にクールで整然としていて、とても勉強になります。
「ここは何で“ラ”やと思う?」と訊ねられて答えられず、
楽譜に穴が空くほどアナリーゼして、「置かれた音には意味がある」ことを学びました。
というわけでこの本、T君に貸してあげました。
T君、今度構想を練っているオリジナル曲のフレーズを持ってきてくれるとのこと。
レッスンで一緒にコード付けしてみよう!と話しています。