ここ数ヶ月ほど、スランプ期に入っていたと思われるAちゃん。
習い始めは、みんな新鮮な気持ちで始めるので、おうちでの練習も張り切りますし、
曲も簡単なので、わりとアッサリ弾けるようになりますし、
「ピアノって楽しい!」
「あんまり練習してないのにもう合格した~楽勝っ!」
…と、じつは誰でもすべり出しは良好なんです。
それが1~2年くらい経つ頃には、曲の難易度が上がってくるので、
ちょっと練習したくらいでは弾けない部分がチラホラ。
レッスン自体への新鮮度も落ちて、ちょっと飽き気味…
練習しなくなる→ 指先の勘が鈍る、習ったことを忘れる→ 益々弾けなくなる→ レッスンやだな
・・・「あるある!」と思ったそこの貴方! ここからが肝心です! (笑)
というわけで、この時期に最初のスランプ期に入る生徒さんがほとんどです。
学年でいえば、低学年くらいでしょうか。
ちょうど学校の宿題も増えてきたり、習い事を増やしたりする時期でもあるので、
一気にやることが増える子どもたちは、習ったことを忘れたり、勘違いしたり、
混乱しやすくなります。
この時、生活リズムを整えてあげると、このスランプ期を早く抜け出せます。
冒頭のAちゃんは、この春休みを上手に利用したようです。
ずっと引っかかっていた小節も、スムーズに弾けています!
なかなか出来なかった指の形がよくなってきて、音がしっかりと、しかも綺麗になってきました。
「わぁ~ Aちゃん、すごい良くなってる!なんで急に出来るようになったん?」
と訊ねると、すごーく嬉しそうな顔をしながら
「パパが、春休みは朝も練習してごらんって言ったんよ」と。
朝夕と2回に分けて少しずつ、でもトータルにして練習時間を増やしたようです。
Aちゃんのご家庭は、つかず離れず、絶妙の距離感でとても上手にお子さんにアドバイスなさいます。
日頃の小さな出来事はお母さんが、ここぞという大きな局面ではお父さんが、
連携してお子さんたちとコミュニケーションをとられているのがこちらにも伝わってきます。
素敵ですよね。
「めんどくさいなーと思っても、頑張ったら出来たじゃろ?」
「うん!」
「練習したら絶対出来るってわかった?」
「すごいわかった!」
「今日合格した曲、パパとママに聴かせてあげて!」
「わかった♪」
Aちゃん、頭の上に音符がたくさん並んでるじゃないか、ってくらいに
鼻歌まじりで帰っていきました^^
あ~ いい一日だった~♪